速達郵便を出すとき、ただ封筒に宛名を書くだけでは不十分な場合があります。
速達は「赤線」や「赤文字」で速達扱いを強調することで、郵便局の仕分けスタッフに優先処理を促すためのマナーです。
しかし、いざ速達を送ろうとすると
「赤線はどう引けばいいの?」「どんなボールペンを使えばいいの?」
と迷う方も多いでしょう。
本記事では、赤いボールペンを使った速達郵便の正しい書き方について、実践的なコツを分かりやすく解説します。
適切な赤線の引き方からおすすめボールペン、さらには速達時によくあるトラブルの防止策まで、これを読めば安心して速達が送れるようになります。
初めて速達を利用する方も、改めて正しいマナーを確認したい方も、ぜひ参考にしてください。
1. 速達郵便に赤線を引く理由とは?
・なぜ速達には赤線が必要なのか
速達郵便の最大の特徴は「優先的に配達される」ことです。
その優先対象だとすぐに分かるように、封筒には赤線や赤文字で目印をつけるのが通例です。
忙しい郵便局員にとって、赤いサインは大切な情報伝達手段。単なる飾りではなく、迅速な配送のために欠かせないものなのです。
・速達の赤線ルールは誰が決めた?
日本郵便のガイドラインでは、「速達郵便物には赤色を用いて明確に表示すること」が推奨されています。
ただし、細かい指定(線の太さ、長さ、位置など)はないため、常識的な範囲で分かりやすく目立つように赤線を施せば問題ありません。
現場では「とにかく速達だと目立てばOK」という実務感覚が主流です。
・赤線を入れないとどうなる?配達スピードへの影響
ポスト投函時、速達料金を貼付していても赤線がなければ、通常郵便と誤認されるリスクがあります。
速達指示の見落としによる遅延を防ぐためにも、赤線は重要な役割を果たします。
たった一本の赤線が、届けたい相手に間違いなく早く届くかどうかを左右するのです。
速達郵便を利用する場合は、通常の郵便料金に加えて追加の速達料金が必要になります。
2. 赤いボールペンで速達用赤線を書くポイント
・赤線を引くおすすめの位置と本数
速達封筒には、通常、封筒の左端または右端から斜めに赤線を引きます。
多くの場合、1本引けば十分ですが、より強調したい場合は2本並行して引いても構いません。
封筒のデザインや宛名スペースを邪魔しないよう、バランスを考えて配置することが大切です。
・ボールペンの太さはどれくらいが理想?
おすすめは0.7mm以上、できれば1.0mm以上の太字タイプ。
視認性を高めるためにも、線はくっきり太めが基本です。細字すぎると速達であることが目立ちにくくなり、
処理ミスの原因にもなりかねません。太めのボールペンで堂々と線を引きましょう。
・失敗しない!まっすぐきれいに引くコツ
赤線をきれいに引くには、腕全体を使って一気にスーッと動かすのがコツです。
手首だけで動かそうとすると曲がりやすいため注意しましょう。
もし不安な場合は、薄く鉛筆で下書きしてから赤線をなぞると失敗が防げます。見栄えの良い封筒は、送り先にも好印象を与えます。
3. 速達に使う赤いボールペン選びのコツ
・速達に適したボールペンの特徴とは
インクの発色が良く、封筒の紙質にも負けずにしっかり色が出るボールペンが理想です。
また、乾きが早く、こすってもにじまないタイプを選ぶことで、きれいな赤線をキープできます。
普段からお気に入りの赤ペンを1本持っておくと、いざという時安心です。
・油性・ゲル・水性、どれがベスト?
結論から言えば、「油性」が最適です。ゲルや水性は発色は良いものの、にじみやすかったり、湿気でにじんだりするリスクがあるため、郵便物には不向きなケースも。
屋外で雨に濡れる可能性も考慮し、油性ボールペンを選びましょう。
・おすすめの市販ボールペン紹介
人気の「ジェットストリーム(赤)」は、なめらかさと発色の良さで速達用途にもピッタリです。また「アクロボール(赤)」も、濃くはっきりとした赤色が出るのでおすすめ。
100円〜300円程度で手に入り、日常使いにも便利です。
4. 速達用封筒の正しい書き方と注意点
・宛名と赤線のバランスを整えるコツ
封筒に宛名を書く際は、まず中央部分を意識して配置します。
そのうえで、赤線を左側または右側に寄せ、宛名とかぶらないよう工夫しましょう。
特に、宛名が長い場合は、赤線を上下に分ける方法も効果的です。バランスの良い見た目を心がけましょう。
・封筒に「速達」と記載する方法
赤線だけでなく、「速達」と文字で明記するとさらに安心です。
できれば赤インクで、左上または右上に「速達」と記載しましょう。あまり大きすぎず、上品なサイズ感で目立たせるのがコツです。
・赤線以外に気をつけたいマナーとポイント
速達郵便は大切な書類や急ぎの連絡に使われることが多いため、封筒自体もきれいなものを使用しましょう。
汚れ、折れ、しわは相手に失礼な印象を与えることがあります。最後にもう一度、内容物・宛名・切手などを確認してから投函することが大切です。
5. こんな時は要注意!速達のトラブル防止策
・赤線の色が薄い・かすれた場合の対処法
ボールペンのインクがかすれてしまった場合は、その上からしっかりと引き直しましょう。
線が薄いと目立たず、通常郵便と間違えられるリスクがあります。もし不安な場合は、太めのペンに持ち替えて再度引き直すのもおすすめです。
・速達扱いにならなかったときの対応
万が一速達指定がされなかった場合は、控え伝票やレシートを持参して速やかに郵便局へ問い合わせましょう。
速達料金を払っている証拠があれば、状況に応じた対応を受けられます。配送事故を防ぐためにも、投函後の追跡確認も忘れずに。
・受付時に速達指定が必要?郵便局での確認事項
窓口での受付時には、必ず「速達です」と伝えましょう。
赤線を引いていても、人間の確認作業がある以上、言葉での伝達が不可欠です。
また、受付時に速達シールを貼ってもらう場合もあるので、封筒のスペースを十分空けておくとスムーズです。
速達郵便は、ただ「急ぎ」と思うだけではなく、見た目でそれをしっかり示すことが重要です。
赤いボールペンを使った赤線の引き方、封筒の正しい書き方、そしてトラブル防止策を押さえることで、速達の目的をしっかり果たせるようになります。
特に、速達指定のミスや遅延は大きな問題に発展することもあるため、細かい部分まで丁寧に準備することが大切です。
今回ご紹介したコツや注意点を活かして、安心・確実な速達郵便を送りましょう。きちんと整えられた封筒は、受取人にもあなたの誠実さが伝わるはずです。